■総評
ホラー、サスペンス好きにオススメ。
ゲーマー魂もくすぐる怪作。
■あらすじ
アメリカの田舎に暮らす主人公3人組は空き巣の常習犯。
ある日、盲目の老人が一人で暮らしている家に忍び込むが、
この老人は「とある理由」から警戒心が強く、
主人公達は逆に家に閉じ込められてしまう。
また、老人は鍛え抜かれた元軍人で、
容赦なく主人公達に攻撃を仕掛けてくる。
果たして逃げ切ることは出来るのか?
……といった内容。
■感想
盲目の老人役であるスティーヴン・ラング(アバターの大佐役で有名)がハマり役で、
これがもう、ただ立っているだけでも非常に怖い。
屈強な老人が盲目である為に音だけを頼りに追ってくるので、
常に静かな緊張感が有り目が離せない。
サイレントヒルの三角頭、
クロックタワーのシザーマンのような、
ゲーム的な「追われる恐怖」を存分に味わえる。
また、この老人の異常な警戒心の強さの元となる「とある理由」が凄まじい。
この為に家全体、
特に地下室が簡単に逃げる事が出来ない構造になっており、
「脱出のためのアイテムが必要」
「ギミックを解除しなければ先に進めない」
といった、ロールプレイングゲーム的な要素も強く面白い。
あらすじだけ見ると地味に感じるものの、
先の読めない緊張感溢れる展開が連続する、
ホラー&サスペンス&ジェットコースタームービー。
登場人物全員悪人なので、
誰がやられてもストレスを感じない設定になっているのも良かった。
幽霊や超常現象といった類の物は出てこないものの、
存分に恐怖を味わえる素晴らしいホラー映画でした。