■総評
・頭を空っぽにして楽しめるアクション映画の傑作!
・全編主観映像による臨場感が凄まじい
・ゲーマー(特にFPSゲーマー)は必見
・グロ表現がきついので、苦手な人は注意
・Don't Stop Me Now!!!
予告編はこちら。
■感想
全編を主観映像で撮影するという、
思いつきはしても誰も実行しないアイデアをやってしまった作品。
シューテム・アップを見た事が有る人であれば、
「シューテム・アップを主観で撮ったような映画だ!」と言えば分かりやすいだろう。
しかしこれが素晴らしく面白かった。
主観映像である事と、とある事情で主人公が声を出せない事等から、
主人公=観客というシンクロが発生してこれまでにない程感情移入できた。
全編クライマックス、でたらめなアクションの連続で、
常にノリノリのロックミュージックが流れる事でテンション上がりっぱなし。
ストーリーは王道で有りながらも、
全編主観映像という手法に合わせてしっかりと練られた内容。
(突っ込み所も多数有るものの、この映画でそんな指摘をするのは無粋だ!)
テンションと主人公へのシンクロ具合が
極限まで高まってのラストシーンは本当に最高。
思わず立ち上がって「ブラボー!!」と叫びたかったくらいだ。
また、この監督は本当にゲームが好きなんだなぁという事が伝わってくる。
ゲーマーなら「あー、あるある!」と思う演出がてんこ盛り。
Call of Duty4:MWのとあるシーンを
モロにオマージュしているであろうシーンではニヤニヤが止まらなかった。
それと、
生々しいセクシーさも素晴らしかった。
ネタバレになるので詳細は書けないが、シャルトー・コプリー七変化も見もの。
ギャグシーンでありつつも、色々と考えさせられる深いシーンだった。
グロ描写がかなりキツいので見る人を選ぶ点や、
全てが主観映像の為画面の揺れが激しく酔いやすいであろう点に注意が必要。
正直、何が起こっているのか把握できないシーンも多かった。
人によっては全く楽しめない作品だとは思うものの、
個人的な趣味には120%ハマっていた。
余程の事がない限り、2017年に見た映画ではTOP3に入るだろう。
(元は2015年公開作品で、
日本では遅れに遅れてようやく2017年公開となった。)