椅子と椅子の間から観る

映画の感想・解説やゲームの話

僕が一番好きなバンド Mindless Self Indulgence について

Mindless Self Indulgence(マインドレス・セルフ・インダルジェンス )

というバンドが好きだ。

が、(少なくとも日本では)かなりマイナなバンドだと思う。

ので、MSIについて書いてみた。

 

何故このタイミングで書いたかというと、

MSIのリーダーであるジミー・ユーリーンが今週末にソロアルバム

Secret Cinematic Sounds of Jimmy Urine

を発売するからである!

 

※このMSIというバンド(のリーダーは)、映画・ゲームにも関わりがあるので、

このブログの題材にするのにもうってつけなのだ。

 

※2018/09追記

どうやら10月にニューアルバムが出るようだ。

ただ、MSIとしてではなく、EURINGERという名義になっている?

mindlessselfindulgence.bandcamp.com

※2018/10/19追記

上記のアルバム「EURINGER」はなんと!

2曲目はシステム・オブ・ア・ダウンのボーカル、サージ・タンキアンとコラボ!

14曲目はマイ・ケミカル・ロマンスのボーカル、ジェラルド・ウェイとコラボ!

という超豪華な面子になっていました!

 

僕はシステムかMSIが人生で一番好きなバンドなので、最高の俺得曲でした!

(ちなみに後述している通り、マイケミのボーカルとMSIのベースは夫婦です。)

 

 

 

MSIというバンド

Wikiに記載されているMSIについての紹介を見ると、

>彼らの音楽には、エレクトロニカやパンク、

>インダストリアル・メタルなども含まれている。

と書かれている。

CD付属の解説には「エレクトリックパンクバンド」等と書いてある。

 

多分その通りなんだろうけど、これではよく分からない。

ので、下記のMVを見てもらうのが手っ取り早い。

アルバム「You'll Rebel to Anything」収録の「Shut Me Up」という曲だ。

www.youtube.com

曲もMVも非常に奇妙でぶっ飛んでいる。

きっとこの曲で「なんてすげぇバンドなんだ!」と思う事間違い無し。

(ちなみに、MVの人はバンドメンバーではないのでご注意を。)

 

アルバムや曲ごとに大きく雰囲気が変わるバンドではあるが、

この曲がMSIを象徴しているのは間違いないので、

これで気に入らなければこのバンドは貴方には合わない可能性が高い

 

ゆらゆらして不安定なデジタル音、

奇妙なボーカル、ハードで格好良い楽器隊……

という辺りがMSIの主な魅力だと思う。

 

とにかく、他に類を見ない奇妙で格好良い曲を作るバンドなのだ。

 

MSIのメンバー

ジミー・ユーリーン(ボーカル/プログラミング等)

・スティーブ・ライ?(ギター)

・リンジー(ベース)

・キティ(ドラム)

 

の4人編成で、ボーカルのジミーが作曲を担当している。

ちなみに、ベースのリンジーは、

マイ・ケミカル・ロマンスのボーカルであるジェラルドと結婚している。

超ハイレベルなゴス夫婦だ。

 

■リリースアルバム

Tight

Frankenstein Girls Will Seem Strangely Sexy

You'll Rebel to Anything

If

How I Learned to Stop Giving a Shit and Love Mindless Self Indulgence

 

2017年4月時点で、上記のアルバムを発売している。

海外WikiMSIページを見ると

Mindless Self-Indulgence」というアルバムも記載されているが、

どうやらこれはジミーがMSI結成前に出したソロアルバムらしい。

 

どのアルバムがオススメか?

と言われると「全部」と答えたいところだが、

MSI初心者であれば先にMVを紹介した曲も収録されている

You'll Rebel to Anything」が比較的聞きやすくて良いと思う。

 

個人的には「Frankenstein Girls Will Seem Strangely Sexy」が一番好きだ。

このアルバムは2分前後の短い曲が

曲名の頭文字アルファベット順に30曲収録されているという、

収録形態からして非常に変わった物になっている。

1曲が短くて様々な曲調の物が収録されているので、

何度聞いても飽きのこない素晴らしいアルバムだ。

 

The Left Rightsというユニット

リーダーのジミーとギターのスティーブが別名義で活動しているのが

The Left Rights」である。

 

これがもう、本当に趣味全開と言うか、

宅録で深夜に酒を飲みながら曲作りをしてそうイカれた作品を出している。

 

The Left Rights

Bad Choices Made Easy

の2枚のアルバムを出しており、

Bad~からは「I'm On Crack」という曲でMVが作成されている。

www.youtube.com

この曲とMVがまた強烈で、

繰り返し見て聞いてしまう麻薬的な魅力を持っている。

 

両アルバムともにMSI以上にぶっ飛んだ曲が多数収録されており、

非常に気に入っている。

 

■リーダーのジミー・ユーリーン

アニメ、漫画、ゲームなど日本の文化が大好きらしい。

音楽的な影響も、

バンドよりはそういったサブカルチャーから受けたものが大きいとか。

 

ゲーム音楽にも関わっており、
ロリポップチェーンソーPS3/Xbox360
・METRONOMICON(Steam)
などに曲を提供している。

ロリポップチェーンソーではゼッドというボスの声優も担当している。
ボスの中身がジミーで曲もジミー提供という、
MSIファンとしては最高すぎるシチュエーションである。
(ただし日本語版では標準で吹き替えになっており、
ジミーではなくなっているので注意。)

www.youtube.com

このゲーム、アクションがもっさりしているのが難点だが、
独特の世界観とぶっ飛んだストーリー、
センス抜群の音楽が最高に魅力的なので、
機会があればぜひ遊んで欲しい。

ちなみにロリポップチェーンソーは、
脚本をジェームズ・ガンが担当している。
現在、ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの監督・脚本を担当している、
ハリウッド界でも超一流の人物だ。

この縁があってか、
ジミーはガーディアンズ・オブ・ギャラクシー2に出演するらしい。
(ラヴェジャーズという宇宙海賊の一員、という役柄の模様。)

 

追記:

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー2でジミー・ユーリーンは結構出番が有った!

↓の記事に記載。

【映画感想】ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:Vol2【ネタバレ無し】 - 椅子と椅子の間から観る

 

■僕とMSIの出会い

だいぶ話がそれてきた……。

しかし、これだけ話が脱線してしまう程、ジミーは魅力溢れる人物なのだ。

 

僕がMSIと出会ったきっかけについて。

エレクトロニック・アーツ社が発売している

バーンアウト」というレースゲームのシリーズが有る。

 

このシリーズのうちの一つ「バーンアウトリベンジ」で、

アルバム「You'll Rebel to Anything」収録の「Straight to Video」が使用されていたのだ。

プレイ中に「なんだこの格好いい曲は!?」と調べたのが、

MSIの大ファンとなるきっかけとなった。

 

ただし、ゲームに収録されていたのはリミックスバージョンであり、

KMFDMというバンドがリミックスした物である。

 

Straight to Video」のリミックスバージョンが集められたアルバムで

Straight to Video (Burnout Revenge Mix)」という曲として収録されている。

(アルバム名はそのまま「Straight to Video」となっている。)

www.youtube.com

オリジナル曲はこちら。

www.youtube.com

 

 MSIはリミックスバージョンが非常に多く、

一つの曲のリミックスバージョンを集めたアルバムがいくつか出ていたり、

アルバム内にリミックスバージョンが複数収録されていたりする。

これもMSIの大きな魅力の一つだ。

 

■最後に

僕の周りには結構コアな音楽好きが多いのだが、

それでも「MSIを知っている!好きだ!」という人には出会った事がない

 

現在はもうMSIとしての活動は縮小傾向で、

ジミーのソロ活動がメインになってきているのが残念では有るが、

少しでも多くの人にこのバンドを好きになって欲しいと思っている。

 

僕はMSIのライブを見るチャンスが二度有ったのに、

どちらも逃してしまったのが今でも大きな心残りだ。

 

一度目はHMVだかタワレコでのミニライブに行ったのだが、

ジミーが風邪で体調不良との事でサイン会に変更された

(おかげでメンバー全員のサインを貰えたので、これはこれで良かったが。)

 

二度目はMSIパンクスプリングに出演した時だが、

他にどうしても外せない用事が有ったため行けなかった。

もっとも、この時はベースのリンジーが妊娠中で出演できず

ベースはサポートによるライブだったのでMSIとしての価値が下がっていたが。

 

是非とも、また日本でライブを行って欲しい。

ソニックマニア辺りに出ればかなり盛り上がると思うのだが……。

 

 

 

 以上。