※邦題の「バトルロイヤル」が気に入らないので、断固として「ラグナロク」と呼びます。
■総評(GOOD)
・ハイテンションなバトルと音楽が最高
・キャラクターが魅力的
・コメディ要素多めのバランスが良い
■総評(BAD)
・今までと今後のMCUありきで、1本の映画としてはまとまりが無い
・ウォリアーズ・スリーの扱いが雑
・スタッフロールの間と後のオマケ映像がイマイチ
■とにかく見てて楽しい映画
正直、これまでのマイティ・ソーシリーズはあまり面白くなかった。
爽快感に欠けるしギャグもイマイチ、
キャラクターの魅力もロキだけで持っていた。
が、今回は、
ハチャメチャで馬鹿馬鹿しいけどテンションが上がる映画になっていて、
凄く楽しめた。
ソーに求めていたのはこういうノリだよ!と。
予告編でも使われていた、
レッド・ツェッペリンの「移民の歌」に合わせて暴れるソーを見るだけで大満足。
アアアァァァァーーーーーアー!
予告編でも描かれていたように
序盤でソーのハンマー(ムジョルニア)が破壊されてしまい、
ソーが弱体化する事で戦闘に緊張感が出たのも良かった。
■魅力的なキャラクター達
ソーとロキの関係性は相変わらず面白いし、
今回加わるハルクの暴れっぷりやソーとのコンビ感も最高。
新キャラであるヴァルキリーも良いし、
何よりボスキャラであるヘラが魅力的。
ヘラが通常時の黒髪ロングヘアーと、
戦闘時のトゲトゲ頭を切り替えるのが素晴らしい。
大抵こういうデザインのキャラは一度髪型を変えるとそのままで、
「通常時の方が良かったのに!」と思う事が有るが、
ちゃんとシーンによって変えてくるので
「分かってるじゃん!」と拍手したくなる思いだった。
ソーシリーズとアベンジャーズを経てのロキ弄りも最高。
ロキが出てくるシーンは漏れなく笑ったんじゃないだろうか。
ロキ主人公の番外編を作って欲しいくらいにロキが好きだ。ロキ最高。
ゲスト出演のドクター・ストレンジも、
少ない出番ながらインパクトが有って良かった。
改めて思うけどストレンジの能力ってチートさが凄い……。
■1本の映画としてはイマイチ
あまりにもマーベル・シネマティック・ユニバースに依存した作品なので、
単体の映画としてみると余りにもまとまりが無いのは気になった。
おそらく、MCUファン以外が見る事はない作品だとは思うが、
もうちょっと「一つの作品」としての意識が有っても良かったのではと思う。
本作だけを見る人はわけが分からないまま話が進むだろう。
また、ソーとしては三作目だが、シリーズキャラの扱いの雑さが気になった。
ウォリアーズ・スリーは出す意味有ったか?と思うくらいの適当さ。
正直言って元々魅力的なキャラクターでは無かったが、
それにしても過去シリーズを大切にしていない感じがして、
ちょっと嫌な気分になってしまった。
スタッフロール中と終了後のオマケ映像にあまりパンチ力が無かったのも残念。
MCUはオマケ映像も大きな楽しみなので、もうちょっとこだわって欲しかった。
■やっぱり言いたい邦題への文句
全然バトルロイヤル要素ねぇよ!
無理やり台詞にバトルロイヤル、バトルロイヤル、
と有りもしない言葉を突っ込んでくるから凄く違和感が有ったよ!
どう考えてもラグナロクのままで良かっただろ!
マジでもう本当に日本ディズニーは何度映画好きを怒らせれば気が済むんだ?
ベイマックスもリミックスもラグナロクも、ずっと恨み続けるからな!!!