椅子と椅子の間から観る

映画の感想・解説やゲームの話

ゼノブレイド、ゼノブレイド2、ゼノブレイド3、ゼノギアスの関係を考察

ゼノブレイド2をクリアしたので、

ゼノブレイド1,2とゼノギアスの関連を考察。

クロスとサーガにもちょっと触れます。


仮定に仮定を重ねているので、考察というより妄想に近い。

 

ネタバレ満載です。

ブログトップ画面の場合、「続きを読む」をクリックで読めます。

 

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ゼノブレイド3のDLC「新たなる未来」について追記しました。

(2023/5/12)

 

ゼノブレイド3について追記しました。クロノ・クロスとも共通点が有る。

(2022/10/10)

 

ゼノブレイド3発表に伴い、3の予想を記載しました。

(2022/2/10)

 

ゼノブレイドDE(ゼノブレイドリマスター版)の追加エピソード、

「つながる未来」について追記しました

(2020/6/11)

 

※別記事にて、サントラのレビューを書きました

【レビュー】ゼノブレイド2 サウンドトラック 豪華CD音楽コンプリート盤 - 椅子と椅子の間から観る

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ゼノとゾハル

ゼノブレイドの物語の根幹になるのは、やはりゾハルだった。

 

ゼノブレイド1は
かつて地球(?)で行われた相転移実験の失敗により巨神と機神の閉じた宇宙が生まれた
という内容だった。
(色々有った後、ラストで神の居ない新しい世界が生まれる。)

 

そしてゼノブレイド2で、
相転移実験がゾハルを利用した物だったという事が判明した。
ゼノブレイド2では「ゲート」としか言われていないが、明らかにゾハルである。)

 

ゼノギアスも、ゼノサーガも、物語の発端はゾハルだった。
基本的に作品毎に別物では有るゼノシリーズだが、
その全てはゾハルによって繋がっていると考える事も出来る。

 

ゾハルの歴史とシリーズの分岐

久々にゼノギアス設定資料集*1を引っ張り出してきて確認したが、
ゼノギアスの世界でのゾハルの歴史は以下の流れになっている。

 

1.西暦2001年、地球でゾハルが発見される
2.ゾハルの解析が進められるが、予算等の問題で凍結。
3.人類が地球(ロスト・エルサレム)を離れ、宇宙へ旅立つ。
4.居住可能な惑星を発見し、移住。この惑星をネオ・エルサレム命名
5.ネオ・エルサレムにてゾハルの解析が再開、プロジェクトゾハル発動。
6.宙域紛争が激化する中、プロジェクトゾハルの事故によりネオ・エルサレムが消滅

 

上記の「6」は、ゼノブレイド2にてクラウス*2が語る歴史と一致する
ネオ・エルサレム=モルスの地と考えて良いだろう。

  

ゾハルは別次元を繋ぐという特性を持っているので、
パラレルワールドが生まれると仮定すると、以下の流れに分岐したと想像できる。

 

7-A:宇宙を漂っていたゾハルを回収、デウスシステムを作成(ゼノギアス
7-B:巨神と機神の閉じた宇宙が生まれる(ゼノブレイド1)
7-C:ロスト・エルサレムに雲海と巨神獣の世界が作られる(ゼノブレイド2)

 

クラウスの半身はゼノブレイド1では巨神ザンザとして転生し、
残った半身はゼノブレイド2で生きながらえ神として存在している。
ゼノギアスはクラウスが事故で消えた世界と考えれば辻褄が合う、気がする。

 

ゼノサーガはEP1しかプレイしていないが、
おそらく上記7-Aに連なる世界だろう。

 

多くの謎を残したまま終わったゼノブレイドクロスは不明。
ライフポイントの形状がゾハルと同じであった事から、
本体を失った遠隔操作のB.Bが何故か生きているのもゾハルが関連しているとは思われる。

 

ゼノブレイド3もしくはゼノブレイドクロス2でその辺りの事が描かれるのかもしれない。
そしてゼノブレイドゼノブレイド2の物語が交わる(クロスする)という妄想。

 

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※追記(2019/12/2):

コメント欄にて、セイレーンのプラモデルの説明で

ゼノブレイド2の舞台は地球である」と明記されていたという情報を頂いた。

ネット上で情報を確認した所、

確かに地球低軌道上での実験で生まれたと書かれている。

 

以下の製品紹介ページ内に該当する画像在り。

(https://www.1999.co.jp/image/10548690)

 

ゼノギアスの世界では仮説の2番で説明した通り

地球(ロスト・エルサレム)でのゾハルの研究が凍結されたが、

ゼノブレイドの世界では低軌道上でトリニティ・プロセッサーを開発して

研究を進めたという事になっている。

 

そうなると、やはりゼノブレイドは根本的にゼノギアスとはまた別の、

似て非なる宇宙での物語なのかもしれない。

 

(ダイコンさん、情報提供ありがとうございました。)

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ゾハルの力

ゼノギアスで語られていたように、
ゾハルは望んだ事を実現させる力を持っている。

 

ゼノブレイド1のモナドも、ゼノブレイド2の天の聖杯(覚醒ホムラ)も、
「未来予知」「望んだ事を現実にする」といった力を使っていた。

(ちなみに前作で主人公がもっていたモナドは、今作ではラスボスであるメツが持っている。)

 

モナドも天の聖杯も「そんな都合の良い能力使えるの?」と思う所が有ったが、
ゾハルの力を利用していたと思えば納得できる。

 

ゼノギアス的に言えば、
天の聖杯=ギア・バーラー
通常のブレイド=ギア・アーサー
と言ったところだろうか。

 

ゾハルにアクセスする事でエーテルエネルギーを行使できる、
というゼノギアスの設定はゼノブレイドでも共通しているように思える。

 

ゼノブレイドでは波動存在が出てきていないので、
ゾハルを経由しなくても力を使えるゼノギアスのような存在も出てこなかった。

 

ゼノブレイドの続編では、

ゼノギアスと同等の力を使える何かが登場すると勝手に予想している。

 

余談だが、
覚醒ホムラはチェインコンボのルートを自由に選択できるというのが面白かった。

 

ゼノギアスはほぼ100%の確率でハイパーモードになれる、
モナドの未来予知により戦闘中ピンチを回避出来る、
といった「ストーリー上の設定をゲームシステムに組み込む」のがゼノシリーズは上手い。

 

 

以上、また何か思いついた事が有ったら書き足すかもしれません。

(2018/1/04)

 

黄金の国イーラ

(2018/11/1追記)

今更ながらゼノブレイド2のダウンロードコンテンツ

「黄金の国イーラ」をクリアしたので、少しばかり記事を更新。

 

ゼノブレイド2の前日譚である為ゼノシリーズに深く関わる要素は無かったものの、
メツとの戦いの結果を見て絶望したヒカリが

「未来(ゼノブレイド2本編の映像)を見た」シーン

ゾハルの関与が有ったであろうと思われる。

 

”観測者の望む未来を実現させる”のがゾハルの持つ力である為、
ヒカリがゾハルにアクセスし、
多かれ少なかれ未来に干渉したのは間違いないだろう。

 

ホムラという人格を生み出したのも、
ヒカリだけでは望んだ未来を実現できないからという理由が有ったのでは?と想像できる。

 

自身の大きすぎる力を封印するだけであれば、
新たな人格を生み出す事までやる必要は無かったように思えて、
その点については個人的に本編で引っかかりを覚えた設定であった。

 

「ヒカリの本当のドライバーはアデルではなく、未来に待つ誰かじゃないか」
といったセリフも有り、これがいかにも不自然であったが、
これもゾハルの力が影響したものだったと考えれば筋が通る。
(すいません、このセリフを誰が言ってたのかは忘れてしまいました。)

 

以上、ややこじつけが過ぎる気もするが、
「黄金の国イーラ」でも裏でゾハルの力が働いていたであろう……という考察。

 

ゼノブレイドDE:つながる未来

(2020/6/11追記)

 

「つながる未来」というタイトルから、

ゼノブレイド2やゼノブレイドクロス

または新作に繋がる要素が有るのでは?と予想もされていたが……。

 

結論から言うと、他作品に繋がるようなネタは無し。

純粋に「ゼノブレイド」の追加エピソードだった。

 

機神界人(マシーナ)とホムス、ハイエンターの一部は

新たな世界でも反目しあっていた。

そんな中、皇都アカモートに謎の亀裂が発生しそこから強力なモンスターが出現。

 

みんなで協力してなんやかんやあって亀裂を修復しモンスターを撃退。

反目しあっていた人達も仲良くなり、

メリアが新たなハイエンターの王となり大団円。

 

本編では出番が遅く影が薄い印象だったメリアに焦点を当てたエピソード、という印象。

そのせいで、完全にメリアがメインヒロインになり、

同じく本編で影が薄かったフィオルンが更に影が薄くなってしまった気がする……。

 

サブクエストを含め10時間ちょっと遊べて追加エピソードとしては十分に楽しめたが、

もうちょっとファンサービスをしてくれる要素が有ると嬉しかった。

 

リマスター版であるゼノブレイドDE自体は、

作り直したキャラクターモデリング、より綺麗になった背景等、

単なるリマスター版とは思えない豪華な仕様なので、

プレイ済みの方も未プレイの方にもぜひオススメしたい。

 

ゼノブレイド3

2022/2/10、ついにゼノブレイド3が発表された。

発売は2022年9月予定。

 

公式サイト:

Xenoblade3(ゼノブレイド3) | Nintendo Switch | 任天堂

 

ゼノブレイド』と『ゼノブレイド2』、2つの世界の未来をつなぐ物語。

 

公式サイトでは上記のように、明確に前シリーズと繋がる事が記載されている。

 

初報のトレーラーでは、

仮面を被ったメリアらしき人物や、ニアらしき人物が登場している。

 

メリアはハイエンターと人間の混血、

ニアはブレイドと人間の融合体である為、

どちらも人間より長寿の存在。

 

ゼノブレイド3が1と2の「その後」の世界であるとすれば、

シュルクやレックスが亡くなって時間が経った世界でも、

メリアとニア本人が登場するという可能性は有りそう。

 

しかし、トレーラーでは、

2で死亡したはずのヴァンダムらしき人物も登場している。

 

実は生きていてゼノブレイド1,2から近い時代の話なのか、

直接は繋がりの無いパラレルワールドの別人なのか?

どういう設定なのかは、実際に遊んでみるまで分からなさそうだ。

 

また、仲間の一人である「ランツ」は、

1に登場した機械生命体「マシーナ」の一族に見える。

シリーズおなじみのノポン族も登場しており、

ゼノブレイドシリーズ集大成になるのではないか、と期待が膨らむ。

 

ちなみに、監督の高橋哲哉はメッセージで以下のように語っている。

 

キービジュアルは折れた機神の大剣と、胴体に大穴が穿たれたインヴィディアの巨神獣。
動画をご覧のみなさんは、最後のカットでさぞ驚かれた事かと思います。
このビジュアルが何を意味するのか?
それはまだ明かせませんが、実はこのビジュアル、

ゼノブレイド』の開発が終了した後、『ゼノブレイド2』の開発に入る大分前から構想していたものでした。

 

やはり、1と2の世界が一つになったのが3の舞台、

というのはほぼ確実のように思える。

 

ゼノブレイド3の世界

ようやくクリアしたのでゼノブレイド3について追記。

 

直接は繋がりがないものの、ゼノギアスクロノ・クロスを思い出させる内容であった。

 

発売前の予想通り、ゼノブレイド3は1と2が融合した世界だった……

というのは”ほぼ”合っていた。

 

正確に言うと「融合しかけた世界」であった。

 

ざっくりとした流れは以下。

 

①1と2でそれぞれの主人公たちが世界を解放し自由な姿にした結果、

2つの世界が重なり合おうとし、それにより両方の世界が消滅してしまいそうになる。

 

②それを防ごうと、2つの世界の女王(メリアとニア)が「オリジン」と呼ばれる装置を作り、

世界の情報をオリジンに集め、世界が消滅した後に再生する計画を練る。

 

③しかし、世界が融合し消滅する寸前に、メビウスと呼ばれる存在(=ゼット、人々の思念の集合体)が世界の時を止める

 

④止まった時の中でメビウスがオリジンを利用し「永遠に繰り返す世界」を作り出し、弄んでいた

 

という事で、1と2が融合した世界というのは”ほぼ”正解という設定。

 

前作主人公達の責任

というわけで、1と2を遊んだ身としては中々に複雑な気持ちになる設定。

頑張って世界を救ったが、それによって世界が滅びそうになっているのだ。

 

これは「クロノ・クロス」のストーリーと似ているなと思った。

 

まず前提として、「ゼノギアス」は「クロノ・クロス」のスタッフも関わっている。

 

というより因果関係が逆で、

元々クロノ・トリガーの続編を作るために集められたスタッフが、

色々あってゼノギアスを作る事になったという経緯がある。

 

で、クロノ・クロスも、

クロノ・トリガーで主人公達が歴史を改変した結果、世界に新たな危機が訪れる」

というストーリーであった。

 

ゼノブレイド3と話の大筋が似通っているのが分かる。

 

「歴史を、世界を変える事の責任、それを肯定して良いのかどうか」

という難しいテーマで、

ゼノブレイド3でもこの点に関してゼットと主人公達がぶつかっていた。

 

クロノ・クロスではクロノ・トリガーの主人公達の国が滅んでおり、

前作主人公達は悲劇的な人生を歩んで既に故人という流れだったので、

かなり賛否が分かれる内容であった。

 

それに比べるとゼノブレイド3は、

ゼノブレイド1リマスター版の追加エピソード「繋がる未来」や、

ゼノブレイド3で2の主人公達の幸せそうな集合写真が出てきた事から、

前作主人公達自身は「本編の後に良い人生を送ったんだろうな」

と思えるだけだいぶマシではあるが……。

 

という訳で、スタッフの繋がりもある中で、

ゼノブレイド3」と「クロノ・クロス」に共通点が有るのは面白かった。

 

繰り返す世界

ゼットは「オリジンの起動に世界を託しても、上手くいかず消滅してしまうかもしれない」という恐怖から、

止まった時の中で永遠に繰り返す世界を望んでいた。

 

オリジンの持つ情報を元に人々を再生し、

彼らを戦わせる事で発生するエネルギーを糧としている。

 

再生された人々は死んでもまた再生されるので、

主人公であるノアとミオも何度も再生され、悲劇的な結末を何度も繰り返していた。

 

これはゼノギアスのフェイ(アベル)とエリィ(エレハイム)の関係と非常によく似ている。

この二人も(波動存在と接触した事で)デウスを破壊するまで永遠に転生を繰り返す運命に合った。

 

ゼノギアスでもゼノブレイド3でも、

「過去の主人公とヒロインの繰り返される悲劇的な運命」を描いており、

ある種セルフリメイクのような展開であったように思う。

 

ゼノギアスは決められた運命や周りの状況に流されて進む印象が強かったが、

ゼノブレイド3はより明確に「主人公の意思と選択」が強調されているので、

同じテーマでも描き方はかなり違っていたという印象。

 

ノアは

「(ゼットの言う通り)世界は滅んでしまうかもしれない。」

「そうなったらそうなったで、それを受け入れる」

「それでも今の世界は間違っているから、世界を変える。」

「上手くいく未来を信じる」

と、失敗する事も受け入れる発言をしており、個人的にこれは好感度が高かった。

 

それに対するゼットの

「それは強者の理論」

「選択肢すらない弱者の為の世界なのだ」

という理屈も理解は出来るし、正解のない難しい問題を描いていた。

 

この辺りは、先述したクロノ・クロスとの類似点と同様で、

「力を持つ主人公達の行動の結果と責任をどう受け取るか」

という問い掛けだと感じる。

 

ゾハル(ゲート)の不在

ゼノブレイド2では「ゲート」という名称で、どう見てもゾハルな物が出てきた。

 

今作もこれが重要な役割として出てくるか?と思ったが、

全く姿を表さなかった。

 

ただ、

世界の情報を記憶して再生させるという途方もない機能を持った「オリジン」は、

ゾハルの機能を利用したのでは?と予想出来る。

 

より正確に言うと、

ゲートをコントロールするために作られたトリニティプロセッサーを利用した、

というのが濃厚かな?と思う。

 

ゼノブレイド2ではこのトリニティプロセッサーの一部が「天の聖杯」等と呼ばれ、

強大な力を持っていた。

 

ゼノブレイド2についての項目でも記載したが、

ゼノブレイド2で覚醒したホムラは「チェインコンボのルートを自由に選択できる」

という能力を持っており、

ヒカリはDLC「黄金の国イーラ」で未来予知をするようなシーンも有った。

 

これらの事からも、トリニティプロセッサー(から通じるゾハル)は、

ある程度事象をコントロールする事が出来るのは確実。

 

なので、完全に勝手な予想では有るが、

ゼノブレイド2で出てきたトリニティプロセッサーやゲートといった機能を、

オリジンに利用したのではないだろうか。

 

ゼノブレイド3はラストがどうなったのかだいぶ曖昧に描いたこともあり、

この辺りについてもっと明確な描写が欲しかったな、と思う。

 

DLCで後日談が有るのを期待したい。

 

ゼノブレイド3のラストについて

上でも述べたように、ゼノブレイド3のラストは、何がどうなったか非常に分かりづらい。

 

オープニングで子供時代のノアの世界が停止する

エンディングで子供時代のノアの世界が再び動き出す

 

という描写からすると、

「オリジンの起動で元の世界が再生された」

「という事は、ゼノブレイド3の世界は消滅した」

と考えるのが妥当では有ると思う。

 

エンディングで「世界の再生」というより「世界の分離」と思える描写が強調されていたので、

そこが分かりづらい要因かなあと感じる。

 

オリジンの起動

ゼノブレイド3の世界は分離しながら消滅

元の2つの世界が共存する形で再生

 

という感じだろうか?

 

このあたりについての描写も、後日談のDLCが有るのを期待したい……。

 

ゼノブレイド3:新たなる未来

本編の前日譚となる追加ストーリーが配信された。

 

シリーズファンにはたまらない要素満載で凄く面白かったし、

次回作にも期待できる内容だったが、

「これを本編でやってくれよ!!!」というのが正直な感想。

 

ストーリー概要

ゼノブレイド1で登場したアルヴィース(アルファと呼ばれている)が今回のラスボス。

 

ただ、このアルヴィースに関してはややこしい存在なので、

詳細は後述。

 

本編よりも前の時代、アルファがオリジンを掌握し、

オリジンに取り込まれた人間を消滅させて、

それ以外の人間(主にシティーの生存者)だけで新たなる世界に旅立とうとしていた。

 

それを今作の主人公たちとシュルク、レックスが協力して撃退。

 

シュルクとレックスはアルファの代わりにオリジンを支える人柱となり、

いずれオリジンが開放される際には二人も復活する事を示唆していた。

 

そして本編終了後の映像も有り。

 

再生された2つの世界が改めて一つになり、

新たな惑星が誕生しているような描写であった。

 

ゼノシリーズ的に言えばこれが「ネオ・エルサレム」と言って良いかもしれない。

(もしくは、やっぱりこれがロストエルサレムなのかもしれないが……。)

 

この新たな惑星に、宇宙から何かが降ってくるシーンで終了。

 

この宇宙から落ちてくる何かの存在については、情報量が少なすぎて謎である。

おそらく次回作への布石であろう。

 

ゼノシリーズとの関連

「クラウスが存在していた相転移実験前の世界」がオリジンで再現される描写が有り、

そこのラジオではゼノシリーズに関わる話が色々と出ていた。

 

「地球種汎移民計画」はゼノブレイドクロスの話の発端であるし、

そこで使われる「フィラデルフィア級の宇宙船」は、

ゼノギアスの話の発端となる宇宙船「エルドリッジ」を思い出させる。

(エルドリッジはフィラデルフィア級宇宙船の二番艦、という設定。)

 

しかしゼノブレイドクロスの移民計画は、

地球が謎の宇宙文明との争いに巻き込まれたため脱出したという話であったので、

クラウスの世界とは状況が異なる。

 

ゼノギアスにしても星間戦争が行われていた時代の船がエルドリッジなので、

やはりこの辺りの設定は「似て非なる」パラレルワールドと考えるのが妥当かもしれない。

 

しかしゼノブレイドクロスでは

「本体が冬眠していて遠隔操作のボディで活動していた」

「実は本体は既に失われていた」

という衝撃的な事実が明かされた所で話が終わっている。

 

今回の「オリジンに生命の情報を記憶しておき、再生する」という仕組みからすると、

本体がなくても生命の情報だけどこかに保存されているのかもしれない。

 

こういった関連性からも、次回作こそはゼノブレイドクロスの続編かも……?

 

アルヴィースについて

ゼノブレイド1でも「モナドの化身」ともいうべき重要な存在で登場していたアルヴィース。

 

今回、相転移実験で「ゲート(ゾハル)」を管理するために使われていたトリニティ・プロセッサーのうちの一つ、

「ウーシア」がアルヴィースであることが明言された。

 

ちなみに、他2つはゼノブレイド2で登場済みで、

「プネウマ=ホムラ&ヒカリ」、「ロゴス=メツ」となる。

 

更にアルヴィースは今回、その良心のみが「エイ」という別人格として分離している。

レックスのエイに対する態度を見ても、実質的にはエイ=ゼノブレイド1のアルヴィース、と考えて良さそうだ。

 

トリニティ・プロセッサーは3つ揃って均衡が保たれる仕組みなので、

今回ウーシアのみで存在していたため暴走してしまったのだろう。

 

他メンバー達の関係性について

作中でも明確にはなっていないが、

各キャラの発言や見た目から分かるようになっている。

 

カギロイ=レックス&ホムラの娘

ニコル=シュルク&フィオルンの息子

パナセア=ライン&カルナの娘

リンカ=ジーク&サイカの娘

リク=リキの息子

 

マシューはちょっと複雑。

本編でも過去のノアとミオの息子が回想シーンで出ていたが、

その息子が「ゴンドウ」で、ゴンドウがマシューとナエルの祖父。

 

ミオはレックスとニアの娘である事がほぼ間違いないので、

マシューもレックスの子孫となるだろう。

 

ということで、レックスとヒカリの子供だけ登場していないのが不思議である。

これも次回作への布石なのかもしれない。

 

ストーリー的に一番重要だったのはリクだ。

 

リクの「師匠」は「メリアちゃん」である事が判明。

その際に、リクの父親がメリアと旅をしていた事も語られる。

ゼノブレイド1で、リキだけが「メリアちゃん」呼びをしていた。)

 

リクが所持していてノアに渡された魔剣「ラッキーセブン」は、

メリアからリクを通じて、相応しい持ち主(ノア)に受け継がれた事になる。

 

リクはこの世界のおおよその事を知っていたことになるので、

本編中でシティーの老人や子供を見て驚いていたのは、演技だったのだろう。

 

ウロボロスの原理を解明・発展させたのもリク(とニコル)だし、

ゼノブレイド3において一番と言って言いほど大事な存在である。

 

しかし、時間の経過とキャラクターの年齢が謎である。

 

シュルクとレックスにしても、

ゼノブレイド3の世界が生まれたから100年は経過しているはずで、

リクはそこからさらに本編の時間までずっと生きている事になる。

(ノポン族はもともと長寿の種族のようだが、見た目がずっと変わらないのはおかしい。)

 

おそらく、ゼノブレイド3の世界が誕生した際に、

オリジンに取り込まれなかった人たち(シュルク・レックス・リク等)が存在しており、

それらの人はゼノブレイド3の「永遠に止まった時の世界」では不老なのだと思われる。

 

しかしそうなると、何百年も魔剣の持ち主を探していたリクの精神力が凄まじすぎる……。

 

今回の主人公たちがほぼそのままシティの始祖である六氏族になるが、

居たとされる「七人目の始祖」もリクだろう。

 

ティーの始祖の銅像の空白の場所にウロボロスストーンが置いてあることから、

リクとの関連が強い。

 

 

 

 

 

 

 


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*1:凄まじい情報量が記載されており、数年前再販されるまで非常にレアな本だった

*2:相転移実験を行っていた科学者