■総評(GOOD)
・敵、味方共にキャラクターが魅力的
・世界観が魅力的
・他のMCU作品を見て無くても単独で楽しめる
■総評(BAD)
・アクションがいまいち
・主人公の魅力がシビル・ウォーの時より減っている
魅力的なヴィランと仲間達
ヴィランであるクロウ、キルモンガーが共に非常に魅力的で、
キルモンガーに至っては「こいつが主人公で良いんじゃない?」と言うくらい素晴らしいキャラクターだった。
特に主人公の妹シュリはMCUの中でもトップクラスに好きになれた。
ヴィブラニウムによって格段に進歩した技術力を有しているが、
それを世界に知られないために発展途上国を装っているという世界観もワクワクする。
ストーリー自体は王道展開だが、
魅力的なキャラクターと世界観のおかげで凄く楽しめる作品になっている。
アクションが面白くない
しかし、「アクションが面白くない」というのが致命的な欠点。
暗いシーンが多く見づらかったり、カメラが寄りすぎていたりで、
全体的に何をしているのか分かりづらい。
肉弾戦は地味だし、最新技術を駆使した道具の数々もあまり有効に使えているように思えなかった。
特にギミックの数々はアイデアだけが先行していて、
アクションの面白さとしても映像的な格好良さとしても扱いきれていなかった印象。
どうしてもシビル・ウォーと比べてしまう
この作品は、どうしてもブラック・パンサーが初登場したシビル・ウォーと比べてしまう。
CWのアクションが素晴らしかっただけに、本作は余計に物足りなさを感じる。
アクションだけでなく、ブラック・パンサーのスーツのデザインやキャラクター性、
どこをとっても「シビル・ウォーの方が良かった」と思ってしまう。
特にブラック・パンサー(ティ・チャラ)のキャラクター性が疑問。
シビル・ウォーで精神的な成長を描いていたのに、
本作で退化していないか?と思ってしまう事が度々有った。
本作も面白かったことは間違いないが、
アメリカでの凄まじい大ヒットと高評価ほどには楽しめなかったな、と思った。
(ただ、これは事前に期待値を上げすぎていた気もする。)
MCUの中でも平均より下の面白さというのが個人的な印象。