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映画の感想・解説やゲームの話

【映画感想・解説】アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー【ネタバレあり】

■総評

・アクションが超凄い

・ストーリーが超凄い

・サノスが超凄い

・キャラ同士の掛け合いが超最高

・ギャグシーン満載

 

この映画の感想をネタバレ無しで書こうとすると

『とにかく超凄くて超ヤバい』しか言えないので、

がっつりネタバレしたいと思います。

 

※以下、ネタバレ注意

アントマンについての言及にて、アントマン&ワスプのネタバレも記載してます

 

 

開始10分の衝撃

ソー:ラグナロクのラストシーン直後から物語は開始。

サノスに追い詰められたソー御一行。

 

『俺たちにはハルクが居る(We have a Hulk)』

というロキの台詞が激熱。

アベンジャーズ1作目でロキがトニー・スタークに言われた台詞である。

これをロキがサノスに言い放った瞬間、ハルクがサノスをぶっ飛ばして大暴れ!

 

うおおおお!ロキがハルクを頼る日が来るなんて!なんて胸が熱いんだ!

あっという間にテンション最高潮……!

と思ったらハルクがサノスにボッコボコにされてしまう!

 

これまで出てくれば敵を圧倒していたハルクが為す術もなくやられてしまう絶望感。

これは本当にショックだった。

ボクサーを思わせる軽快で知的なサノスの格闘術が格好良いのがまたハルクと対象的である。

 

そしてヘイムダルが殺され、ロキが殺され、

ハルクは脱出するもののソーを乗せた船は木っ端微塵に爆発。

 

ここまで10分経つか経たないかで、既に脳の許容量を超えそうになる。

死ぬ死ぬ詐欺を繰り返しているロキだけに、かえってロキ死亡のシーンが重い。

 

超スーパーなアクション

正直に言って、スパイダーマン:ホームカミングやブラック・パンサーのアクションはイマイチだった。

ソー:ラグナロクも激熱では有るがアクションとしてはやや大味であった。

 

だがしかし、この映画は違う。

序盤のアイアンマン、ストレンジ、ウォン、スパイダーマン

敵の幹部二人が入り乱れる超絶アクションからしてもう凄い。

涙が出るほどに格好良い。

 

何より全編に渡ってアクションが見やすい。超最高!

後述するが全てのアクションシーンで「チームプレイ」が強調されていて、

多数のキャラクターが縦横無尽に駆け回るのを分かりやすく描いているのが本当に凄い。

 

アクションは本当に全てのシーンが最高だったのでとても書ききれないが

やはりサノスの隕石アタックインパクトが凄まじかった。

個人的には今まで見た映画で一番格好良いシーンだと思う。

 

悪のカリスマ、サノス

この映画はサノスが主人公だったと思う。

『サノスは帰ってくる』の文字からもそれは確かだろう。

それくらいサノスが格好良くて魅力的だった。

 

やっている事は大量虐殺なのだが「宇宙を支配する」といったような私欲は無く、

宇宙のバランスを保つために半数を殺すという信念を貫いている。

 

幼いガモーラに虐殺の様子を見せないようにするといった心配りも有り、

ソウルストーン取得時には本当にガモーラを愛している事が分かった。

(それゆえに、ネビュラは完全にガモーラへの当て馬だったんだなぁと不憫に思えたが。)

 

ソウルストーンを取得するシーンは、

ガモーラの死亡とともにサノスへの印象がガラっと変わるという本当に衝撃的なシーンだった。

サノスの表情の豊かさはこの映画の大きなポイントだと思う。

 

そして、圧倒的なその強さだ。

オープニングでハルクを凌駕する身体能力を見せつけた後は、

インフィニティ・ガントレットを利用した圧倒的パワーをこれでもかと見せつける。

とにかく強い!ヤバい!という絶望感がこれ以上無いほどに伝わってくる。

 

敵の幹部4人も他のヒーロー単体作品であればボス役をやれる強さで、

中ボスとして上手く機能していたと思う。

 

ソーは宇宙空間で生きていられるのに、

念力使いがエイリアン作戦で死亡したのはよく分からなかったが……。

 

 

チームワークの魅力

アベンジャーズアベンジャーズAOUどちらも敵に小物感が有るのがイマイチだったが、

今回はサノスという強大で魅力的な敵にチームワークで挑むという構図が本当に面白かった。

 

ストレンジは別次元を作り出すミラー・ディメンションといった大規模で強力な魔術を持っているのだが、

規模の大きさゆえにサノスに相殺されてしまうので基本的に小技しか使えない。

 

このパワーバランスが見事で、

ストレンジとスパイダーマンのコンビネーションで隙を作ってからのマンティス投下など、

ストレンジの魔術が他のキャラクターを活かすアクションが凄く面白い。

 

それはそれとして、ワカンダで無双する脳筋ソーや、

飛び抜けたパワーを振るうワンダも見ていて最高に気持ち良い。

 

チームプレイは当然見たいけど、

スーパーパワーで暴れまくるヒーローも勿論見たいのだ!

このバランス感覚をしっかり保っているのが、監督であるルッソ兄弟の凄い所だと思う。

 

そして衝撃的なラスト

これはもう、ほんとうに、頭が真っ白になりかけながら見ていた。

冷静に考えれば『サノスに勝てるたった一つの方法』

を未来視し、これしかない、と言ったストレンジの作戦通りだとは思うのだが。

 

一連の流れが余りにも悲惨過ぎて、思わず涙を流してしまった。

 

圧倒的なパワーでアベンジャーズを捻り潰すサノス(絶望!)

ワンダがビジョンごとマインドストーンを破壊(これで最悪は回避出来たか!?)

サノス、タイムストーンでビジョン死亡を巻き戻す(絶望!)

ソーが超スゲー斧でサノスの胸を貫く(ギリギリで指パッチンは防げたか!?)

指パッチン(あああああ!)

画面が真っ白に

サノスが謎の空間に移動(指パッチンは失敗したのかな?)

ワカンダにシーンが移り、バッキーを筆頭に次々と消滅

 

という、まさに息をつかせぬ展開で完全に脳が許容できる情報量を超え、

あっけにとられたまま映画は終了してしまう。

 

最初に消えるのがバッキーで、それをキャプテンが見ているというのが本当に切ない。

シビル・ウォーはバッキーを助けたいというキャプテンの思いから発生したような物であり、

そのバッキーがあっさり消失してしまうという衝撃。

 

陛下がオコエを助け起こそうとするシーンで

「あ、オコエも消えるのか」と思ったら陛下の方が消えてしまう衝撃。

 

もう嫌だ!止めてくれ!と思っている間にも次々と消失は続き、

ピーター・パーカーが恐怖に怯えながら消えていくのを見るのはあまりにも辛かった。

 

このままアベンジャーズ4まで1年以上待つことになるのは非常にしんどい。

インフィニティウォーだけで一応の完結をするというのは何だったんだ!

 

と思うが、前述したようにやはり本作は『サノスが主人公』なのだろう。

そう考えれば、娘も部下も失いながらも目的を果たし、

一人微笑むサノスがラストシーンというのも合点がいく。

 

気になる箇所を解説

とにかく情報量が多い映画なので、

一度見ただけでは把握しきれない、見ている内に忘れる箇所が多いと思われる。

 

そこで、最後に『アレってどうなの?何だったの?』といったネタを箇条書きで紹介。

(予想で書いている部分も有ります。)

(随時追加していく可能性有り。)

 

オマケ映像でニック・フューリーは誰に連絡を取っていたの?

映されたマークからキャプテン・マーベルと思われる。

単独作品が2019年公開予定。

 

ニック・フューリーが片目を失っていない若い頃の話で、

キャプテン・マーベルアベンジャーズ4で重要なキャラクターになると明言されている事から、

この単独作品がMCUにとって非常に重要になると予想される。

 

結局、誰が生き残ったの?

劇中の描写で生き残り確定なのは以下

・初代アベンジャーズのメンバー(トニー、キャプテン、バナー、ソー、ナターシャ)

・ウォーマシン

うさぎロケット、ネビュラ

オコエ(ワカンダの女性隊長)、エムバク(ワカンダのゴリラ教の族長)

 

漏れが有ったらすいません。ガーディアン勢がほぼ全滅……。

 

指パッチンで消えた人/消えなかった人の基準は何?

サノスは無作為に選んで半分減らすと言っているので、特に基準はないはず。

 

なんでストレンジはタイムストーンをサノスに渡したの?

それがストレンジの見た「唯一の勝ち筋」に含まれる行為だったからと思われるが、

次回作を見ないことには不明。

 

・簡単に渡すと怪しまれるので激闘を繰り広げた

・社長を含むアベンジャーズ初期メンバーの生存が最終的な勝利の条件

といった所だろうか。

 

ソウルストーン取得時に出てきた顔の赤い人は誰?

キャプテン・アメリカ:ファーストアベンジャーで登場した敵、レッド・スカル。

四次元キューブに取り込まれ亡霊のようになっていた。

中の人が変更されており見た目が変わっている為、混乱した人が多かった模様。

 

なんで今になってサノスのは動き出したの?

ネビュラを捉えて聞き出した情報から、

ガモーラがソウルストーンの在り処を知っていると把握したからと思われる。

(これによって全ての石を集める算段が整った。)

 

オーディンやヘラ、エゴといった大物が退場した事も影響していそう。

 

サノスがザンダーを襲ったと言ってたけど、ザンダーってどこ?何?

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーVol1のラストで守った星。

ここにパワーストーンを保管していた。

必死に守った星なのに「サノスに滅ぼされたよ」とあっさり流されてしまう悲しさ。

 

ホークアイは何してたの?

司法取引によって謹慎中との説明が有ったが、実際の所は不透明。

ホークアイアベンジャーズ4で重要な役割を果たすとの情報有り。

いまさら弓オジサンが出てきた所で何が出来るんだ、という気もするが……。

 

アントマンは何してたの?

こちらも司法取引によって謹慎中との説明が有ったが、実際の所は不透明。

次回作アントマン&ワスプにて判明すると思われる。

アントマン&ワスプはシビル・ウォー後の話になるとの情報有り。

 

個人的にはアントマンが1作目で迷い込んだ「量子の世界」が

アベンジャーズ4で鍵になるのでは?と予想しているが多分外れる。

 

※※※2018/9/2 追記※※※

アントマン&ワスプが公開され、恒例のおまけシーンでまた度肝を抜かれてしまった。

 

終始ゆる~い空気で話が進み、みんな有るべき所に収まり、ハッピーエンド!

の後にサノスの指パッチンでワスプ、ピム博士、ピム博士の妻が消失……。

今回はピム博士の妻を取り戻す話だったのに、あまりにもアッサリと消えてしまった。

 

さて、ここで重要なポイントなのが、

アントマンが実験のために量子世界に入った所で指パッチンが発動した点だ。

 

これにより現実世界で待機していたアントマン以外の3人は消え、

アントマンは量子世界に取り残されてしまった。

 

量子世界は

「世界の仕組みが全く違う」

「時間流(正確な単語は忘れたが)に飲み込まれたら一巻の終わり」

といった説明が有った。

 

詳細は描かれていなかったが、ピム博士の妻は量子世界に留まったことで、

何かしら超人的な能力を取得した事も示唆されている。

 

そして、インフィニティ・ウォーで出番がなかったキャラは4で活躍の場がある、

と明言されていたのでアントマンも出るはずだ。

 

となると、僕が予想していた通り、

量子世界の存在がアベンジャーズ4で重要になるのはほぼ間違いないだろう。

 

インフィニティ・ウォーではアベンジャーズ結成時のメンバーが生き残ったが、

それに加えアントマンが指パッチンを逃れたのは、

「量子世界は指パッチンの影響範囲外」だからではないだろうか?

 

ピム博士と反目していたフォスター博士が指パッチンから生き延びており、

アントマンと協力して何かを行うと予想!

 

クラグリンは何してたの?

クラグリン→GotG2でヨンドゥの矢を受け継いだ人。

ガーディアンズのメンバーになったような描写だったが今回は出番なし。

情報が皆無なので不明だが、

恐らくラヴェジャーズの頭領としてガーディアンズとは別行動をしていると予想。

 

なんでハルクは出てくるの嫌がってたの?

サノスにボッコボコにされたのがショックで引きこもったと思われる。

 

マザファッ……

ニック・フューリーを演じるサミュエル・L・ジャクソン

マザファッ◯職人と言われるほど、出る映画で出る映画でマ◯ファッカと言う事で有名。

 

最近他の出演作でもダーイマザファッ……と途中までしか言えなかった事で話題を呼んだが、

本作でも指パッチンによる消去の対象になってしまい、

フマザファッ……と最後まで言い切る事が出来なかったのが印象的。

 

個人的には「ジャンゴ」で老人役をやった時の弱々しい◯ザファッカがお気に入り。

キングコングも良かった。

 

 


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