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【映画感想】ピーターラビット【ネタバレ無し】

■総評

・うさぎ目線の独特のアクションが面白い

・殺気溢れるバトルがインパクト大

・ヤクザ映画を彷彿とさせる複雑な人間ドラマ

・ノリノリの音楽が最高

・あとうさぎが可愛い

 

 

 

メタルギアデッドプールホームアローン

最高に面白い映画だった。

欠点らしい欠点がなく、

映画に求められる要素をこれでもかと詰め込んだ大傑作!

 

まず、アクション映画としての完成度が非常に高い。

 

うさぎ目線で描かれる大胆なカメラワークの独特なアクションが面白い。

メタルギアソリッドのようなステルスアクションは緊張感たっぷりだし、

ホームアローンを思い出す様々な工夫を凝らした攻撃の数々が楽しい。

 

ホームアローンの無邪気な雰囲気とは違い、殺気溢れるバトルなのが見ものである。

 

また、皮肉たっぷりなギャグが満載で、

第四の壁もぶち破ってくるのはデッドプールのような空気も感じる。

 

愛と憎しみの果てに

更に、この映画で特徴的なのは、人間(うさぎ)ドラマの濃さだろう。

映画の冒頭で主張しているように、「原作通り、教育的なほのぼの作品ではない!」のだ。

 

ピーター兄妹は父親を近所のおじいさん(ジョー・マグレガー)にパイにされて食われており、

ジョーの畑から野菜を盗んでからかうのを日課としていた。

が、ある日、ジョーは心臓発作で亡くなってしまう。

 

ジョーが死んだことで、

元々はうさぎ達の土地であった畑を取り戻した!と思ったのも束の間、

そのおじいさんの又甥にあたる人物(トーマス・マグレガー)が引っ越してくる。

 

このトーマスがまた異常に神経質な変人でピーター達を嫌うのだが、

ピーターを可愛がってくれている隣の家の女性(ビア)とトーマスが恋に落ちる。

 

かくして、土地を、親を、

そして愛する女性をも奪った憎きマグレガーとうさぎ達の命をかけた壮絶なバトルが始まる!

 

という、ヤクザ映画顔負けの濃い展開である。

愛と憎しみの果てにたどり着く意外な展開、感動的なラスト、

とドラマ面を見ても非常にクオリティが高い。

 

恋愛、家族、友情、どの描写をとっても凄く面白いのだ。

 

勿論うさぎの描写も凄く可愛くて、

特に「怒りのあまり、ぶさいくな顔になっているピーター」が可愛かった。

 

ノリノリの音楽

そしてこの映画、音楽のセンスも最高に良い!

ミュージカル調の演出やラップ、ロック、なんでも有りの選曲が楽しい。

 

個人的に嬉しかったのが、本作でも一番のハイライトとなるシーンで、

VampireWeekendのCousinsが使われていた事だ。

www.youtube.com最高にテンションが上った。本当に選曲が素晴らしい。

 

吹替版しか上映していなかったので吹替版で見たが、

吹替用の曲を担当した人も滅茶苦茶良い仕事をしていると思う。

 

あらゆる面において最高のクオリティで、子供から大人まで楽しめる大傑作。

しばらくは「おすすめの映画有る?」と言われたら

ピーターラビットが良いよ!」と自信を持って答えたい。

 

 

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