■総評
・とにかく怖い
・凄まじく嫌な気分になれる、見た後しばらくは引きずりそうな壮絶なインパクト
・登場人物が理不尽にアホな行動を取らない
・ドラマとしての完成度も高い
とんでもない映画を見てしまった。
あまりにも凄まじすぎて、
未見の人には「見ないほうが良いよ」とアドバイスしたくなる程だ。
今まで見た映画で一番怖かったし、一番嫌な気分になったし、一番疲労した。
ホラー映画を見たりホラーゲームをプレイしても「怖い」と思う事はほとんど無いのだが、
この映画は何度も目をそらしたくなった。
家で一人で見ていたら、途中で再生を止めていたかもしれない。
単純なホラーとしての怖さは勿論、
ドラマパートの展開の壮絶さでジリジリと精神力が削られるのがキツい。
その上で襲ってくる「ホラー」の要素でもう許容量を超えそうになってしまう。
内容について何を言ってもネタバレになりそうなので難しいのだが、
一つ具体的な事を言うと、
ホラー映画特有の「明らかにアホな行動を取る人物」が居なかったのが非常に良かった。
場を引っ掻き回して展開を広げるような事がなく、
各登場人物が自分なりに最善の行動を取ろうとして、
それでも尽く悪い方向に向かっていってしまう作りなのでストレス無く観れた。
いや、実際にはドラマとホラー両方の内容でとんでもないストレスが溜まるのだが、
それはホラー映画として必要な「良いストレス」だったと思う。
しかし、その「良いストレス」にしてもかなり過激なので、
そう気軽に人にオススメできる映画ではない。
見たい人は、私生活での不安要素を取り除き、しっかり睡眠を取り、
軽い食事をして体力気力共に万全な状態で挑んで欲しいと思う。