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【映画感想】劇場版シティーハンター:新宿プライベート・アイズ【ネタバレ無し】

■総評

・良くも悪くも「あの頃のシティーハンター」をそのままで楽しめる

・その上で「今の新宿」を舞台にリョウ達が暴れまわるのを見れるのが嬉しい

・一部声優の年齢を感じさせるが、オリジナルキャストで楽しめるのが良い

 

 

この作品自体が特別に優れていて凄く面白い!

というわけでは、正直ない。

 

でも、シティーハンター好きとして、

「こういうのを見たかったんだよ!」という思いを十分に満たしてくれる作品だった。

 

今の時代の感覚で見るとやはり古臭い演出に感じるし、

冴羽獠のセクハラ大魔王っぷりは抵抗を覚えるかも知れない。

でも、そういう部分で妥協せずに、

「見たかったシティーハンターを見せてくれる素晴らしい出来だった。

 

(とは言えエンジェルハートも結構好きですよ、うん……。)

 

出来る限りオリジナルキャストにこだわったのも嬉しかった。

正直、一部声が完全に老人になっていて気になる箇所は有ったけれど、

それでも「当時の人達で作る」というその意気込みが素晴らしかったと思う。

 

冴羽獠=神谷明は相変わらず完璧だったので、それだけでも見る価値が有る!

 

ストーリー展開は強引な部分が多いし、

キャラの年齢はそのままで舞台は現在になっているのはどういう事?

といった疑問は有るが、そんな事はどうでも良いのだ!面白ければそれで良いんだ!

 

ちゃんと2019年現在に適応した舞台設定で、

冴羽獠もドローンを使ったイタズラをしようとしたりする、

そういった「ニヤリと出来る」楽しさが凄く良かった。

 

シティーハンターを知らない人が見ても楽しめる作品ではないものの、

逆に言えば「シティーハンターが好きだった人」には是非オススメしたい。