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映画の感想・解説やゲームの話

【映画感想・解説】キャプテン・マーベル【ネタバレ有り】

■総評(GOOD)

・ニック・フューリーの過去を見れるのでシリーズファンとして嬉しい

・主人公のキャロルが魅力的

・主人公の正体が明かされるまでのミステリ的な要素が面白い

・最初にマーベルのロゴを表示する所の演出が最高

 

■総評(BAD)

・良くも悪くもMCUの繋ぎに位置する作品

・アクションがいまいち

 

 

 

映画自体は無難な出来

マーベル・シネマティック・ユニバースとしては非常に重要な作品で、

色々なところと繋がる要素が有った。

 

ただ、1本の映画として見るとややまとまりに欠けており、

アクションもあまり見応え無く、ちょっと残念だったかなという印象。

 

音楽の使い方もあまり効果的ではなく、

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシーの音楽がいかに素晴らしいのかを再認識した。

 

とは言えMCUシリーズお得意のギャグはたっぷり楽しめたし、

主人公の正体が明かされていく過程は非常に面白かった。

 

特に、ニック・フューリーが片目を失った理由の酷さは大いに笑わせてもらった。

 

しかし、マーベルは強さ自体は覚醒ソーと同程度に思えるので、

インフィニティウォーで起こったあの事態を打開する希望としては力不足ではないだろうか?

 

なんなら、アントマンの存在の方が希望を感じるくらいだ。

本作はあくまでマーベルの顔見せであり、

本格的な活躍はエンドゲームになるのだろうか?

 

4次元キューブ(テッセラクト)の推移

さて、本作で異様にややこしくなったのは、4次元キューブの推移についてだろう。

 

マー・ベルが持っていた4次元キューブをキャロルが回収、

それをネコちゃんが飲み込んで、

エンドクレジット後にそれを吐き出したわけだが。

 

あれ?レッドスカルからシールドが回収した時との時系列はどうなってるんだ?

と混乱する。

 

そこでシリーズでの4次元キューブの推移をまとめてみた。

(間違っているかも知れません、そしたらごめんなさい。)

 

①色々有って、4次元キューブはキャプテン・アメリカと共に海中へ

②トニー・スタークの父、ハワード・スタークが4次元キューブを回収

(↑キャプテン・アメリカ1)

③ここは想像になるが、回収された4次元キューブを利用するために地球に潜入したマー・ベルがプロジェクトペガサスを開始

④マー・ベルが隠していたキューブをキャロルが回収。ネコちゃんが飲み込む。

⑤ネコちゃんが吐き出し、シールドが保管

(↑キャプテン・マーベル

⑥キューブの研究を開始。しかしそれをロキに感づかれ、奪われる。

(↑マイティ・ソー1)

⑦ロキが奪ったキューブを利用し、地球を襲撃。

⑧ロキを撃退したアベンジャーズがキューブを回収。ソーがアスガルドに持ち帰り保管。

(↑アベンジャーズ1)

⑨ヘラとの闘争によりアスガルドが消滅。その際にロキがこっそりキューブを持ち出す。

(↑マイティー・ソー:ラグナロク

⑩サノスがロキからキューブを奪い、ガントレットに装着

(↑アベンジャーズ:インフィニティ・ウォー)

 

これでスッキリする、はず!

 

ネコちゃんが吐き出すシーンはブラウン管のモニタが置かれていたので、

キャプテンマーベル本編からそう時間が経ってないと思われる。

 

マーベルがフューリからの連絡を受け地球に戻ってきたシーンが先に有り、

その後に猫ちゃん嘔吐のシーンが有るのでちょっとややこしい。

 

 その他、他シリーズとの関わり

プロジェクト・ペガサス(ペガサス計画)

マー・ベルが行っていたプロジェクト・ペガサス。

マイティー・ソー1~アベンジャーズ1で行われていた

4次元キューブの研究もやはり「プロジェクト・ペガサス」であり、

これはフューリーがマー・ベルが行っていた物を引き継いだ形になると思われる。

(そのせいでキューブを感じ取ったロキに襲撃されるわけだが。)

 

トニー・スタークの父であるハワード・スタークも、

マー・ベルとなんらかの形で関わっていたのではないかと推察される。

 

ヨン・ロッグとロナン

今回のヴィランであったヨン・ロッグ(ジュード・ロウ)。

あんまり良い所のないキャラクターで有ったが、今後出番は有るだろうか?

 

ヨン・ロッグのボスとして、

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー1のヴィランであるロナンも出ており、

ロナンが「あの女(マーベル)が欲しい」との発言をしていたのが気になる所。

 

ロナンはGotG1でガーディアンズに敗北し死亡している為、

ヨン・ロッグがロナンの後を引き継いで再びマーベルと戦う展開になるかも?

 

グース

強烈なインパクトを残した異星猫ちゃん、グース。

普通の猫と同じ程度の寿命であれば現在は死んでいるはずだが、果たして?

 

「キューブを飲み込んでも大丈夫」というのは結構重要な特性なので、

エンドゲームで重要な役割を果たす可能性も高そう。

 

※GotG1ではピーター・クイルが天界人の血を引いており、

パワーストーンに触っても耐えられるというのが物語のキーポイントになっていた。

 

 


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