■総評(GOOD)
・迫力と緊張感が共存するアクションシーン
・胸が熱くなる展開
・良い意味でエンタメを意識している、重すぎない雰囲気
・アメリカ万歳!とはならないバランスの取れたストーリー
■総評(BAD)
・潜水艦がどういう物か、ある程度知識が無いと十全には楽しめないと思われる
・地上側の特殊部隊の展開がご都合主義過ぎる
潜水艦映画に外れ無し!と言われる中に、また一つ名作が生まれたと言える面白さ。
系統的にはクリムゾン・タイドに似ていると思うが、
良い意味でもっとエンターテイメントを意識した作りになっており、
程よいストレスを感じながら楽しめる事が出来る。
露骨に足を引っ張るような人物がおらず、
あくまで状況の悪さで話を進める演出になっているのが素晴らしい。
ラストシーンの海面での絵面のバカバカしさは笑えつつも最高に熱い展開で、
「こういうのを見たかったんだよ!」と思えて最高だった。
また、アメリカ凄い!万歳!という流れにはならず、
ちゃんと戦争の虚しさや馬鹿馬鹿しさを感じられるようになっているのも良い。
ただ、地上側の特殊部隊の展開が余りにもご都合主義だったのはちょっと萎えた。
この手の映画ではありがちな事では有るし、
あくまで潜水艦が主役の映画なのでそちらの描写に力を入れすぎるのも良くないとは思うが、
もうちょっと丁寧に描いて欲しかったと感じた。
潜水艦に対する知識がある程度無いとちょっとついて行けない所が有るかもしれないが、
単純にアクションエンタメとして多くの人が楽しめる名作。
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