■総評
・魅力的なキャラクター達
・重たい題材を軽妙に描くバランスが素晴らしい
・音楽のセンスが良い
・戦争シーンも迫力満点
・笑えて泣けて大満足
「ヒトラー信者の少年がイマジナリーフレンドのヒトラーと繰り広げるドタバタ劇」
というかなり尖った設定でありつつ、
王道的な面白さを追求しており凄く面白い映画だった。
主人公の男の子、母親、母親が匿っているユダヤ人少女、イマジナリーフレンドのヒトラー。
この3人+1人が凄く魅力的で、
その他にもサム・ロックウェル演じる教官や、
主人公の友人のメガネくんも個性的で素晴らしかった。
物語の背景からしてそれなりに重たいストーリーになるだろうなとは思っていたが、
予想以上にシリアスな展開でかなり緊張感が有った。
が、そこをタイカ・ワイティティ監督独特のユーモアセンスで絶妙な軽さで描いており、
上映終了後は良い気持ちで劇場を後に出来たのがこの作品の凄い所だと思う。
戦争シーンも流血描写や人体破損はないものの、
妥協なくかなり本格的で迫力満点、見ごたえ抜群だった。
見る前は「見る人を選びそうな尖った作品」と思っていたが、これは誰でも楽しめる大傑作。
少しでも興味を持ったらぜひとも鑑賞をオススメ。
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