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【感想】攻殻機動隊SAC2045(1~3話)【ネタバレ無し】

攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEXシリーズの4作目となる、

攻殻機動隊SAC2045がネットフリックスで配信された。

 

とりあえず一区切りつきそうな1~3話まで見たので、

そこまでの感想およびSACシリーズについて簡単に説明した記事を作成。

 

 攻殻機動隊SACについて

 SAC、SAC2は全26話で基本的に一話で1エピソードという形式。

3作目のSolid State Societyは約100分の長編であった。

 

そして今回は全12話で、一話一話が独立していない連続ドラマ形式になっている。

(正確には既にシーズン2が決定しているとの事なので、おそらく全24話になる?)

 

SF作品では有るが現実世界で起こった事件や世界情勢を元ネタにしており、

刑事ドラマや政治ドラマとしての質が凄く高いのが特徴。

 

ただ、今回は現実世界とはだいぶかけ離れた世界観になっていそうなので、

どんなストーリーになるか楽しみと不安が半分ずつという感じだ。

 

ちなみに、押井守監督による劇場版「攻殻機動隊」およびその続編「イノセンス」と、

アニメシリーズ及び劇場版の「攻殻機動隊ARISE」は、

それぞれパラレルワールドと言える別作品なので攻殻機動隊初心者には注意が必要。

 

また、原作漫画もこれらとはまた異なる内容で、非常に癖が有って濃い。

一応、キャラクター性で言えば、原作に一番近いのはARISEだと思う。

 

しかしぶっちゃけARISEはあまり面白いと思えず、

TVシリーズだけ見て劇場版は未見の状態のままである……。

 

攻殻機動隊未経験者は、とりあえずSAC1作目から見始めるのがおススメ。

 

2045を3話まで見た感想

3話まで見た所で未だ物語の明確な軸が見えず、

「謎が謎を呼ぶ展開を追いかける」という感じだ。

 

公安9課は解散されており、

トグサ以外のメンバーの大半は少佐が率いる傭兵集団「ゴースト」として他国で秘密裏に活躍中。

トグサは日本に残り民間の警備会社で働いている。

 

少佐率いるゴースト部隊とトグサの2つの視点で話が進み、

今後この二者が合流(あるいはそのまま合流せずに間接的に協力)して話が進むと思われる。

 

これまでは「笑い男事件」「個別の11人」といった明確な話の軸が有りつつ、

(基本的には)一話一話が独立した話で作られていたので見やすかった。

 

しかし今回は単純に一つの大きなエピソードを分割している。

攻殻機動隊独特の複雑な世界観と込み入ったストーリーでこの手法だと、

集中して話を追いかけるのが中々にしんどい。

 

ネットフリックスは週に1本ずつ配信ではなく、

全エピソードをまとめて配信する形式なので、

まぁまだなんとか許容範囲内ではあるかな?とは思う。

 

なんだかんだで先の展開が気になって3話目まで一気に見てしまったので、

シリーズ特有の政治ドラマの先行きが凄く楽しみだ。

(公安9課は解散済みなので、刑事ドラマ要素が無くなったのは残念。)

 

ちなみに、これまでのシリーズを見ているのが前提の作りになっている。

基本的な世界観やキャラクターの関係性、これまでの経緯を知らない状態で、

いきなり2045を見るのはオススメ出来ない。

 

映像面について

見始めてすぐは、

PS4のゲームの方がクオリティ高いんじゃないか?と思えるCGのショボさがかなり気になった。

ただ、しばらく見ていればまぁ気にならなくレベルでは有るし、

CGならではの派手なアクションシーンはセンス抜群なので問題なく楽しめはする。

 

でも、もうちょっとCGのクオリティを上げられなかったのか?

とはどうしても思ってしまう。

 

今時CGアニメでもっと質の高い作品が多数有るので、

攻殻機動隊がこのクオリティの映像で作られたというのは、

正直言ってかなり残念だ。

 

 

今後も3話ごとに感想記事をアップする予定。