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映画の感想・解説やゲームの話

【映画感想】実写版ザ・ファブル【ネタバレ無し】

■総評(GOOD)

・佐藤姉妹、海老原といった主要キャラは原作通り魅力的

(配役もかなりハマっている。)

・原作の独特なゆるい空気の日常パートの再現っぷりが面白い

 

■総評(BAD)

・アクションシーンは邦画基準で見てもイマイチ。

・原作から性格を変えたキャラクター達がワンパターンで安っぽい

・クロちゃんの出番がほとんど無いのが残念

 

 

 

原作再現している部分は素晴らしい、が

概ね原作の空気を上手く実写映画化していて楽しめたが、

一部性格を変更したキャラクター達が酷かった。

 

「やたらハイテンションで騒ぎまくる頭のおかしい人」が3人も居て、

見ていて退屈だった。

(いかにも「素人が考えた狂人キャラ」という安っぽさなのも見ていてキツい。)

 

映画的な盛り上げを作るために一部キャラの設定を変える事自体は否定しないが、

同じようなキャラクターを3人も用意したのは全く理解できなかった。

 

「原作と同じ部分は面白いが、改変した部分は軒並みスベっている」

というのが正直な印象。

 

とは言え、映画自体はよくまとまっていたし、楽しむ事が出来た。

 

岡田准一のアキラは(身長が足りない以外は)かなりハマっていたし、

安田顕演じる海老原の渋さ、柳楽優弥の小物チンピラ感、

山本美月のミサキちゃんの可愛さ、といったメインキャラは凄く良かった。

 

尺の都合で仕方ないとは思うがクロちゃんの出番がほぼ無かったのと、

木村文乃演じるヨウコのシーンはダイジェスト感が有ったのが残念。

 

アクションシーンはいまいち

アクションシーンは近年の邦画のアクション映画と比べても、

ちょっと残念だなという感想。

 

やたらカメラがガチャガチャ切り替わって何をしているか分かりづらいし、

オープニングのアクションシーンでCGで描いた文字や線が出る演出は最悪にダサかった。

(最近の邦画はこの演出をする事が多いが、受け入れられている演出なんだろうか?)

 

あとは、ラストのアクションシーンがやたら長い割には地味だったので、

そのぶんの尺で、

ペットのカシラを買いに行った時の追いかけっこシーン辺りを入れて欲しかった。

 

とは言えアクションに関しても、見ていられないほど酷いといった事ではなく、

ちょっと退屈かな?というくらいで、それなりに楽しんで見れる範囲では有ったと思う。

 

と、こうして感想を書くと文句ばかり言っているような感じになってしまったが、

全体的には楽しめたし、原作ファンも、そうでない人にもオススメ出来る良作。

 

 


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