■総評(GOOD)
・アクションがド迫力
・終盤の展開が激熱
・ゴジラシリーズ好きであれば否応なく次回作への期待が高まる
■総評(BAD)
・序盤が説明ばかりで退屈
・登場人物にあまり魅力がない
想像以上に「ゴジラ」映画
SF設定という特殊さで不安もあったが、見終わってみれば凄く面白いゴジラだった。
想像以上にSFな世界観が馴染んでいて、
ゴジラの圧倒的強さとそれへの対策が非常に丁寧に描かれていているのが良い。
むしろ、怪獣物のゴジラとしてのイメージが強い人は、
アニゴジの方が好みかもしれない。
序盤は説明ばかりで退屈なのが欠点になりそうだが、
僕は前日譚である小説を読んでいて既に感情移入した状態だったので楽しめた。
ともかく、序盤の退屈さはあれど、
後半から終盤、スタッフロール終了後の映像の盛り上がり方が本当に最高。
ただし、過去のゴジラシリーズありきの演出も有る事から、
思い入れのない人からすればやや評価が下がるかもしれない。
分かる人にだけ分かる胸熱な演出、というのは諸刃の剣で、
その辺りはシン・ゴジラの方がバランス良く作られていたと思う。
映像と音の凄さ
「シドニアの騎士」「BLAME!」を手掛けたポリゴンピクチュアズなので、
これはもう当然のごとく素晴らしかった。
フルCGアニメーションならではの物量、派手なアクション、
凝ったカメラワークが最高。
ゴジラの咆哮、ゴジラが歩くだけで発生する衝撃、熱線の迫力など、
音響へのこだわりは日本の映像作品では頭一つ飛び抜けていると思う。
ただ、BLAME!と比べると人物の表情にCG臭さが目立った。
宇宙人と地球人の見た目にあまり差がなく、
種族の違いがとっさに分からないのも映像作品としてイマイチ。
この辺りはCGそのものだけでなく、
根本的にキャラクターデザインに問題が有る気もする。
迫力を減じているのもやや残念。
二作目を早く見たい!
来年5月という事で悪くはないペースだとは思うが、
非常に面白かったし、先が期待できるだけに二作目が待ち遠しい。
最初は「また分割商法か、ちゃんと1作で終わらしてくれよ」と思ったものの、
すいません、そんな事ありませんでした、早く次回作を見せてください!
と見事にハマってしまった。