■総評(GOOD)
・とてつもなく凄まじいアクションの連続
・魅力的なキャラクター達
■総評(BAD)
・あまりにご都合主義で雑な展開
・シリーズを見ていないとキャラクターの関係性が分からず楽しめないかも
超弩級の超絶アクション
言ってしまえば「いつも通りのワイルドスピード」なのだが、
外伝という事ではっちゃけっぷりが大爆発しており、そのパワーアップ具合が凄まじい。
今まで見たアクション映画の中でも、間違いなくトップクラスの大迫力。
「やり過ぎ!」と思える頭の悪いアクションの連続で、
フルコースでお腹いっぱいになった所に、
更に追加で巨大なステーキとケーキを叩きつけてくるような映画だ。
原題では「ファスト&フューリアス プレゼンツ ホブス&ショウ」であり、
あくまで外伝という位置づけなので、
車要素が薄くてシリーズお決まりのストリートレースが無いのも受け入れられる。
それと、公開されるまで全く情報が出ていなかった、
「とある人気俳優」のゲスト出演が最高に面白かった。
ゲスト出演というには台詞も多く、妙にインパクトを残していた。
「ワイルドスピード」らしさも健在
とは言え、ホブスとショウ、それぞれ形の違う「ファミリー」について描く辺りは、
ファミリーの繋がりをテーマにしているワイルドスピードらしさが有った。
一応、車を利用した(壮絶にぶっ飛んだ)アクションもちゃんと有る。
かつ、ラストのとんでもなく馬鹿げた「殴り合い」が本作独特の爽快感を生み出しており、
「超最高!こういうのを見たかったんだよ!!」と思える作品であった。
外伝でありながら、ワイルドスピードとしての面白さもしっかり存在しており、
個人的にはシリーズで一番良かったかも、と思えるくらいに楽しめた。
悪い意味での「ワイルドスピード」らしさ
ただ、シリーズのキャラクターの背景については特に説明がないので、
シリーズを見ていない人にとっては、
あまりにもストーリーが希薄すぎて楽しめないかもしれない。
少なくとも、スカイミッションとアイスブレイクは見ておいた方が良いだろう。
また、熱心なファンからしても、
ショウ一家が何となく許されている感じになっているのは腑に落ちない感じもするだろう。
だが、あえて言おう。
「ワイルドスピードにそういう繊細さや理屈はいらねーんだよ!」と。