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【映画感想】スパイダーマン:アクロス・ザ・スパイダーバース【ネタバレ有り】

■総評(GOOD)

・前作を上回るぶっ飛んだアニメーション表現

・最高の音楽

・魅力的なスパイダーマン

・完成度の高いストーリー

 

■総評(BAD)

・二部作なのは仕方ないにしても、中途半端な所で終わる

 

とにかく凄いアニメーション

これはもう言葉で表現しても仕方ないので、とにかく見るべし!

どうやってこんな作品を作ったのか、まったく理解できない。

 

それに加えノリノリで爽快な音楽がもう最高。

見るドラッグと言っても過言ではない。

 

数々のスパイダーマン

一癖も二癖もあるマルチバーススパイダーマン達が本当に最高だった。

 

とくにスパイダーパンク(ホービー)がメチャクチャ魅力的で、

ぜひスパイダーパンク主人公のスピンオフをやって欲しいくらい。

 

最初は嫌味な奴だと思ったが、

悪態をつきながらもマイルスとグウェンへの思いやりを感じられ、

逃げたと思ったらグウェンにマルチバースを移動できる機械をこっそり渡すというナイスガイ。

その機械も、家に戻り父親と和解しないとゲットできないようにしていた配慮の深さ。

 

最高だぜホービー!

 

あと、トビー・マグワイア版とアンドリューガーフィールド版のスパイダーマンの映像も、

ちらっと映っていたのが良かった。

 

ノーウェイホームのドクター・ストレンジのやらかしについても触れられていたので、

いずれ実写版のスパイダーマンも合流する、かも……?

 

明かされる真実

なんと、マイルスは本来スパイダーマンになる運命ではなかった事が明かされた。

 

別の世界の蜘蛛が逃げ出しマイルスを刺すという「有り得なかった」事が発生していたのだ。

 

しかし、だからこそ、「全ての世界で決まっているスパイダーマンの悲しい運命」

を覆す力を持っているかもしれないというワクワク感。

 

ザ・フラッシュもマルチバースの扱い方が最高に上手かったが、

こちらも「なるほど、そうきたか!」と思えて凄く楽しめた。

 

そして次回作へ

ラストに「スパイダーマンにならなかったマイルス」が現れ、

そのマイルスはなんとヴィランであるプラウラーになっていた。

 

そして、グウェンはマイルスを助けるために、

前作のスパイダーマンたちを含めチームを結成する。

 

……というメチャクチャ良い所で終わる。

ちょっと、そりゃ、ないんじゃないの!?と思ってしまった。

 

正直、この内容なら、グウェンやスポット周りの話をカットして、

あと30分くらいで最終決戦をやって欲しかった。

 

が、まぁ、そのあたりの評価も後編を見てから改めてする事になるだろう。

「なるほど!こりゃあ前後編でやらなきゃ駄目だったな!最高!!」

となる事を期待しよう。