■総評(GOOD)
・主人公が非常に魅力的
・意外とコメディタッチで重くなり過ぎずに楽しめる
■総評(BAD)
・終盤の展開が都合良すぎてやや冷める
普段あまり俳優で映画を見ないものの、
この映画は「イーストウッドだからこそ成り立っている!」と言える作品だった。
枯れ果てた老人を演じるイーストウッドの魅力が素晴らしい。
「グラン・トリノの時はまだまだ若かったんだなあ」と感じるくらいだ。
そして、イーストウッド作品にしては珍しくコメディタッチで、
重くなり過ぎずに楽しめるのが非常に良かった。
イーストウッド演じる主人公も、自分勝手で軽薄、
だけどどこか憎めないというキャラクターで凄く魅力的。
周りの人物も「根は優しいんだな」と思える人が多く、
程良いストレスで楽しめるバランスで作られているなあという印象。
めちゃくちゃ面白いと言うわけではないけれど、
とても良い映画で、誰にでもオススメできる名作。
ただ、終盤の展開が雑すぎるのは、もうちょっと何とかして欲しかった。
「結局あの人どうなったの?」とモヤモヤ感も残ってしまった。