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【映画感想】ワンダーウーマン1984【ネタバレなし】

■総評(GOOD)

・美しく格好良いアクションシーン

・前作では我侭で自分勝手だったダイアナが成長していて好印象

・人間ドラマの描写が非常に丁寧

・悪役も凄く魅力的

・音楽が素晴らしい

 

■総評(BAD)

・内容の割に上映時間151分は長過ぎる

・なのに終盤が急展開で詰め込みすぎ

・伝えたい事を一々全部台詞で表現しているのが鬱陶しい

・ストーリーを壮大にしすぎていて、展開が雑に感じる

 

 

ダイアナが凄く魅力的になった

個人的に、主人公であるダイアナが好きになれなかった為、

前作は見ていて結構苦痛だった。

 

前作はワンダーウーマン誕生の成長物語なので未熟なのは仕方ないが、

それにしてもあまりに我侭で自分勝手で嫌な所ばかり気になった。

 

しかし、前作でヒーローとしての自覚を持ち成長した事から、

今作では素直に応援できる美しくて格好良いワンダーウーマンになっていた。

 

その上で前作の出来事から鬱屈とした思いも抱えており、

スーパーパワーを持ちながらも人間味溢れていて良かった。

 

そして、今作を経て、

バットマンvsスーパーマンジャスティス・リーグでの

頼れる熟練ヒーローであるワンダーウーマンに繋がっていくのも感じられた。

 

「悪」の居ないお話

今作は悪役も非常に魅力的。

 

悪役というと語弊が有って、決して「悪」ではないけれど、

様々や思いや事情からダイアナと敵対する形になる展開が凄く良い。

 

感情の変化、人間関係の変化が丁寧に描かれていて、

人間ドラマとして凄く楽しめた。

 

長すぎる上映時間

しかし、151分はあまりに長すぎた。

「そのシーン必要?」

「そのシーンもっと短くて良かったんじゃない?」

と思う箇所が多々有った。

 

その割に終盤が悪い意味での急展開で、

詰め込みすぎて全体的にまとまりに欠ける印象だったなというのが正直な所。

 

ストーリーはあそこまで壮大な展開にしなくて良かったし、

何でもかんでも一々台詞で説明するのが鬱陶しくてテンポが悪かったと思う。

 

とは言え、人間ドラマの部分とアクションシーンのメリハリはしっかりしていて、

終盤に差し掛かるまでは見ていて凄く気持ち良かった。

 

ハンス・ジマーの音楽も相変わらず素晴らしくてテンションが上がる。

 

ダイアナ役のガル・ガドットと、チーター役のクリステン・ウィグ

美しさ&格好良さを見るだけでも価値の有る作品。