■総評
・とにかくアクションが凄い。滅茶苦茶凄い。
・敵も味方もキャラクターが魅力的
・シリーズで積み重ねてきた世界観、ストーリーも良い
本当に凄まじい映画だった。
このシリーズは新作が出る度にアクションが進化していくが、
今回も期待をぶっちぎりで上回る出来栄えだった。
大阪編でのアクションに継ぐアクションがもう見ているだけで息切れしそうで、
キアヌ・リーブスも疲労でぶっ倒れるんじゃないの?と思いながら見ていた。
終盤の道路での乱闘~屋内でのドラゴンブレスぶっ放し~階段~決闘、
の流れはアクション映画史上最高で最強の内容だったと思う。
個人的にはマトリックス:リローデッドでの、
メロビンジアン邸~高速道路の流れが今までで最高だと思っていたが、
超えてきた。
あ、キアヌ・リーブスも監督のチャド・スタエルスキもどっちにも関わってる!
凄い!
主要キャラクターのキアヌ・リーブス、ドニー・イェン、真田広之は皆60歳前後だが、
もう老人に差し掛かろうという世代だからこそ醸し出す渋さが素晴らしかった。
ドニー・イェンは盲目の殺し屋を演じていたが、
これが「盲目だからこそなんでも見える」みたいな設定ではなく、
結構ちゃんと「見えていない」のがかえって斬新。
ガジェットを駆使し、慎重に動き、
ここぞと言う時に全力を出して戦う姿がとても格好良い。
今回悪役となるビル・スカルスガルドも最高に嫌なやつで印象的。
早くこいつをぶっ殺してくれ!と思いながら鑑賞し、
最後はしっかりぶち殺してくれたので気分爽快。
犬を連れた殺し屋はぽっと出てきて場違いな感じが当初は強かったが、
終盤ではしっかりキャラクターが立っていて、
他のベテランの殺し屋とは違う若さ・野心を感じられて良かったと思う。
ジョン・ウィックもケインも「多分死んだ」くらいの描写で、
しっかりと因果応報を描いて綺麗に終わったが、
一応続編を作ろうと思えば作れるようにしたのかなとも感じた。
流石に今回の超超超超ド級のアクションを超えてくるのは難しいと思うが、
いつか続編、または魂を受け継いだ別の作品が作られるのであれば期待したい。