■総評(GOOD)
・迫力満点の戦車バトル
・変に歩兵戦になったりせず、徹底的に戦車で戦う
・グロ描写がかなり控えめなので戦争映画苦手な人でも楽しめる
■総評(BAD)
・あまりにも都合が良すぎる(敵の頭が悪すぎる)ので萎える
・ラブロマンス要素が鬱陶しい
最高の戦車アクション
徹底的に戦車によるアクションを格好良く描いた映画で、
他の某戦車映画のようにやたらと会話シーンが長かったり、
何故か歩兵戦になったり、といった点が無いのがとても良かった。
冒頭30分からクライマックスで、とにかく熱い。
そして戦車アクションと言えば、やはりガールズ&パンツァーと比較したくなる。
あちらはアニメなのでどう考えても無理があるメチャクチャなシーンも
「アニメだからこその表現」として楽しめるし、
それによる多種多様でド派手なアクションが魅力的。
しかし本作も実写だからこその迫力や鉄臭さによる魅力が有り、
実写のT-34とアニメのガルパンで「戦車アクションの二大巨頭」と言えるのでは?と思う。
CGもハリウッド大作に引けを取らないクオリティの高さ。
目を凝らしてよく見ると多少の違和感が有るかもしれないが、
演出の良さでカバーされていると感じた。
個人的にスローモーションを多用する映画は嫌いなのだが、
この映画はスロー演出が入る度に「うおおお格好良い!!」と思えたのも凄い。
ストーリーは残念な部分が多い
この手の映画でストーリーや都合の良い展開に突っ込むのは野暮だと思うが、
とは言え、それにしてもあまりに敵の頭が悪すぎるのが気になり、没入感が削がれた。
「主人公凄い!」ではなく「敵が馬鹿すぎる」としか思えなかったのが残念。
それと、ラブロマンス要素は本当に要らなかった。
この映画でそんなシーンは全く期待していないし、テンポも悪くなるだけ。
熱い友情シーンの方が圧倒的に際立っているだけに、バッサリカットして欲しかった。
とは言え、そういった気になる箇所を吹っ飛ばす魅力に溢れた作品。
戦車というギミックにあまり興味がなくても、
アクション映画好きな人にであればオススメしたい作品。
戦争映画としてはグロ要素がかなり少なめなので、
幅広い層の人が楽しめるだろうなと思える点も良い。