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【映画感想】ワイルド・スピード:ファイヤーブースト【ネタバレあり】

■総評(GOOD)

・馬鹿馬鹿しくて楽しいアクション

・シリーズ最終章に相応しい「こういうので良いんだよ!」な展開の数々

・敵役となるダンテ・レイエスジェイソン・モモア)のイカれっぷりが魅力的

 

■総評(BAD)

・前後編なので良い所で終わる

・ストリートレースのシーンが短い

 

 

こういうので良いんだよ!

良い意味であまり多くを語る必要は無い、

ワイルド・スピード」シリーズらしさ全開の映画だった。

 

馬鹿馬鹿しくて楽しいアクションの連続で、

各キャラクターにしっかり見せ場が有り、

長く続いたシリーズの最終章(の前編)に相応しい一本。

 

かつての敵が味方になり、死んだと思っていた味方も次々に復活し、

あまりにもベタベタで都合の良い展開の連続だけれど、

だが、それが良い!そういうのを期待してワイルド・スピードを見てるんだ!

 

キャラクターたちの復活劇

今回、ユーロミッション(6作目)で死んだと思われていたジゼルがラストシーンで登場。

これ自体はまぁそういう展開くるだろうなーと思っていたのでそこまでの驚きはなかった。

 

が、ホブス(ドウェイン・ジョンソン)もミッドクレジットシーンで出てきたのには驚いた!

 

ドウェイン・ジョンソンヴィン・ディーゼルは現実世界で何度も喧嘩しており、

ドウェイン・ジョンソンは「もうワイルド・スピードには出ない」と言っていた。

(スピンオフは除く。)

 

その亀裂は決定的なものだと思われていたが、やはりそこはワイルド・スピード

「だからこそドウェイン・ジョンソンを出すんだよ!」という決定をしてくれたのが嬉しい。

 

前後編とはいえ……

しかし、それだけに、今作が良い所で終わったのが残念。

 

ジェイソン・ステイサムも今回はアクションシーン無しだったし、

いくら前後編とは言え、もう少しきれいな終わり方をしてほしかった。

 

あと不満を言えば、ドミニクの弟ジェイコブ(ジョン・シナ)を、

今作で死んだかのようなシーンを入れる必要は無かったと思う。

 

どうせ生きていて最終決戦に駆けつけるにせよ、本当に死んでいるにせよ、

ちょっと扱いが雑に感じてしまった。

 

「後から追いつくから先に行け」程度で、その後のシーンは描かない、

くらいが良かったと思う。

 

とは言え、真の最終作である次回作への期待はますます高まった。

「ファミリー集結の大逆転劇」を気持ちよく見せて欲しい。

 

どう頑張っても、そこにポール・ウォーカーが居ないのが悲しいが……。